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次男が幼稚園を卒園しました。(いま何月だよとか言わないで)

二年保育なので通園したのは二年間。

前の幼稚園で卒園式を迎えたかったなぁ。母のわがままだけどね。

本人はすっきりした顔で式に出てましたよ。次男くんおめでとう。涙。←





奥田英郎 「沈黙の町で」 あらすじ・感想

沈黙の町で (朝日文庫)

久々に奥田作品の感想をいこうかなと。

これ結構分厚いんだけど、奥田作品は基本的に一気読みなのでおすすめです。



まずあらすじから。ネタバレなしです。

北関東のある町で、中学二年生の名倉祐一が転落死した。
事故か、自殺か、それとも…?
やがて祐一が同級生からいじめを受けていたことが明らかになり、家族、学校、警察を巻き込んださざ波が町を包む…。
地方都市の精神風土に迫る衝撃の問題作。

「BOOK」データベースより

これ、このあらすじ。そしてタイトル。

何回見てもピンとこない。内容と合ってない気がする。

全然違うってわけじゃないんだけど、町とか地方都市とか、そこタイトルやあらすじでフィーチャーする必要あるの?って。

だって本編では全然そこ関係ないように思ったんだよ。





とまぁ、いろいろ言いたいことがありますのでとにかくここから感想を。ネタバレなしです。

ちょっと分厚めの本ですが、視点が多くて飽きが来ません。

教師、刑事、被害者の母、同級生、その母。

まぁちょっと多いので最初は人物を把握するのに手間取りましたが。

特に同級生とその母親。何人か出てきますので、最初は誰が誰だか状態。

書き分けがなってないとかじゃないんですよ、ただキャラと名前が自分の脳内で一致するのに時間がかかっただけです。

そうです。わたしの頭が悪いだけです。

たとえば重松清さんみたいに、全員あだ名で描いてくれるとわかりやすいんですけどね。

インパクトがあって区別しやすいじゃないですか。

ね。文句言ってすみません。

で、そうやっていろんな角度から事件を見ていくわけなんですけど、最後の最後まで亡くなった生徒自身の視点はでてこない。

ここ重要。

読み進めていくと“彼”が少し変わった人物なのがわかってくる。

いじめを受けているとき、からかわれているとき、その辛さを想像することはできても、彼のとる行動とそれが結びつかない。

でも彼の視点での描写が全くないので、その時々の心理がわからない。

だから、あらゆるシーンで彼のとる行動にたくさんの“なぜ?”が湧き上がってくるんだけど、登場人物たちはもちろん読者にもそれは永遠にわからないまま。

結局、読者は彼の本心を知ることも理解することもできないまま本を閉じることになる。

わたしはこれがなんだかすごく怖かった。

もうちょっとで、そんなだからいじめられるんだよ。って納得してしまうところだった。

彼が亡くなる以前の回想シーンもたくさんあるんだけど、そこももちろん別視点。

いじめの加害者とされる生徒の視点はたくさん描かれていて、そっちに同情させるようなエピソードもある。

いわば読者はいじめる側の人間寄りになっていくんですよね。

これすごく怖いことだと思う。

なるべく内容に触れないように言いますけど、亡くなった生徒はさっきも書いたように少し変わっていて、ちょっと鼻につく感じも確かにある。

わたしはもういい歳したおばさんだから、どんな理由があれダメなものはダメだろって思うんだけど、この本に出てくる
生徒たちと同世代の読者さんは、もしかしたら別の感想をもつんじゃないのかなと思う。

あいつ(いじめの被害者)が悪いって。

(もちろん個人の想像です。気を悪くされたらごめんなさい。)

なんていうか、思春期の子達にそう思わせるには十分なエピソードなんですよね。奥田さん上手いわ。

このへんの描き方がねー。なんかなー。うーん。賛否両論あるんじゃないですかね。

問題は作者さんがどうして被害者をこんなキャラにしたのかってところ。

問題提起の観点から敢えてそう描いたのか、単に作者さんのいじめに対する捉え方が反映した結果なのか、それによって感想が変わるんですけど、まず前者だった場合。

ただただ奥田さんすごい。

これはもう残念でしかないし、そうだとしたらこんな本書いちゃダメですよ。

いじめられても仕方ないよっていうキャラを作り上げて、いじめる側に共感や同情をさせるための作品に成り下がってしまう。

それは絶対にないと信じたい。奥田作品ファンとして。

結局何が言いたいかっていうと、ぜひ読んで皆さんの感想聞かせてくださいってことです。(絶対無理やりこじつけた)

ほんと、被害者の人物設定がすごく疑問で。

なんでこんな描きかたするんだろ?ってちょっと腹立ってきたりするんです。

いじめに正当な理由なんてつけちゃいけないんだと、改めて肝に銘じました。まじめか。まじめだよ。